「仕事がつらい」とお悩みの方へ

「仕事を辞めたい」と悩んでいませんか?

現代はストレス社会です。

1日の大半を過ごす「仕事」について、お悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

職場の人間関係がうまくいかない、ミスが多くて落ち込む、仕事のことを考えると眠れなくなる、出勤しようとすると動悸がする、突然涙が出てくる・・・など、お仕事に関するお悩みはさまざまです。

「しんどいけど誰にも相談できない」

「辞めたいけど辞められないから行くしかない」

と、つらい思いをひとりで抱えていませんか?

もし、このようなお悩みがある場合は、すぐに心療内科や精神科を受診してください。

受診の流れ

そうはいっても、「病院に行ったところで解決しない」と思う方もいるかもしれません。

確かに受診したからといって、職場の人間関係など根本的な問題がすぐに解決するわけではありません。

でも、解決に向かうために必要な手助けができると考えています😊

■受診したら

まず、お悩みの内容や症状を診察でお話してもらいます。文章がきれいにまとまっていなくても大丈夫です。先生はどんなお話でも聞いてくれますので、そのままの率直な思いをお話してくださいね。

そのお話をもとに先生が必要な対応を判断してくれます。

例えば、抑うつ状態が強い場合や職場の環境(人間関係や業務内容)がストレスとなっている場合は、休養が最優先と判断され休職をすすめられることがあります。

また、状態によって薬物治療が必要と判断した場合には、処方について一緒に話し合って決めます。

もしストレスの背景に発達障害が疑われた場合は、心理検査を行って原因を探ることもあります。

「休職」が必要な理由

辞めたいほどお仕事がつらい状態であっても、まずは休職することが大切です。

人はストレスの渦中にいるとき、気分の落ち込みや集中力の低下、思考のまとまりの悪さなどが生じて正常な判断が難しくなるからです。

その結果、いつもは浮かばないような考えが浮かんだり、普段はしないような決断をしたりすることがあります。

そんな状態で「退職」を決めたとしても、いつか後悔することになるかもしれません。

そうならないために、まずはストレスから離れて心と体を休めることが大切です。

休職中は極力仕事のことを考えないように生活します。メールのチェックや業務連絡も行わないようにして、ゆっくりと休むことが治療になります。

少しずつ意欲が改善してきたら、散歩をするなど外の空気に触れるようにしましょう。

お仕事について考えるのはそれからで十分です。復職するのか、退職するのか、もう少し休職期間を延ばすのか、診察で先生と一緒に考えていきます。

また、人間関係や業務内容など職場環境がストレスの原因となっている場合は、改善できる余地があるのかを検討します。

部署異動や業務内容の変更など配慮してもらえるのであれば、復職という選択肢が見えてきます。

復職する場合であっても、まずは午前出勤のみで少しずつ体を慣らすこともあります。

どの選択をするとしても、ご本人にとって最適なものを選ぶために必要なのが休養です。そのために、少しでも早く病院を受診してほしいです。

注意していただきたいこと

「休職」はあくまで治療の選択肢のひとつです。

診察の結果、先生が必要と判断した場合に提案されるものなので、受診すれば必ずしも休職できるというわけではありません。

また、休職できる期間やその場合の給与については会社によって異なります。例えば、休職中は有給休暇を使う会社もあれば、病気休暇制度をとっている会社もあります。公的制度としては傷病手当金支給制度があります。

このあたりは治療方針によって会社に確認すべき内容も異なりますので、やはりまずは受診することをお勧めしたいです。

「家庭の事情で仕事は休めない」など、不安に思っていることは全てお話してください。それも含めて総合的に判断し、今の段階で最もよい治療方針を先生が考えてくれます。