クリニック新聞2月号「”痛いの痛いのとんでいけ!”が効果的なワケ」
こんにちは🌤
3月になっても寒い日が続きますね💦春らしい気候が待ち遠しいです😊
さて、先月のクリニック新聞のテーマは「”痛いの痛いのとんでいけ!”が効果的なワケ」でした。
子どもの頃、誰もが一度は経験したことがある「痛い痛いのとんでいけ」ですが、実は科学的にも効果的だと証明されているのです!
心理学の世界では、養育者と子どもとの結びつきや愛情関係を「アタッチメント」とよびます。
「愛着」というよびかたの方が一般的かもしれません。
アタッチメントの研究といえばこの人!というくらい有名なボウルビイという精神科医がいるのですが、この人によると、養育してくれる他の個体と身体が接触することによって結びつきが安定するといわれています。
接触の仕方はいろいろです🍃
①刺激的接触・・・つつく、揺する、高い高いなど。
②道具的接触・・・口を拭く、おもちゃを持たせるなど。
③情愛的接触・・・なでる、ハグする、持続的にくっつくなど。
この中でいちばん子どもの主体的な行動を引き出すのは、③情愛的接触といわれています😀
この触れ合いによって、子どもの心拍を安定させることができます。
また、注射などの鋭い痛みに対する脳反応を減衰させることもできるのです!
子どもが転んで泣いているとき、注射を怖がっているとき、保護者の方は「大丈夫だよ」となでなでしますよね🥰
これは、精神的に安心するだけでなく、本当に痛みを低減させる効果があるのです✨
不思議でおもしろいですね🤭
そして、安定したアタッチメントを築くことは、子どもが自立した後も生涯を通じて重要な意味をもちます。
しっかりとアタッチメントが形成されると、子どもは実際に接触していなくても「いざとなればいつでもくっつける」と強い安心感と信頼感をもてるようになります。
そうなると、子どもは「守られている」という感覚をもちながらも、少しずつ安全な場所から離れて新しい環境に冒険することができます。
そして、将来は誰かに依存しなくてもひとりでふるまえるようになるのです。
それは養育者の方が築いてくれたアタッチメントが心の中にいつもあるからですね。
親子のスキンシップはとっても大切🌱特別なことはなくても、普段から触れ合ってみましょう♪