クリニック新聞3月号「働く若者たち、疲れていませんか?」
新年度になりました🌸
新社会人の方も多くいらっしゃると思います!先月号のクリニック新聞は、そんな若い方に向けた内容でした😊
テーマは「働く若者たち、疲れていませんか?」です。
企業のメンタルヘルスを対象にした2023年の調査によると、「心の病」が最も多い年齢層は10~20代という結果になりました。
(日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所 「第11回『メンタルヘルスの取り組み』に関する企業アンケート調査結果」2023.11)。
その割合は43.9%と高く、30代(26.8%)を初めて上回ったそうです。
また、2023年度は何らかの理由でお仕事を休んでいる人の数が過去最多と予想されました。
この結果は、みなさんにとって意外だったでしょうか?それとも納得できるものでしたか?
では、なぜ「心の病」が若年層に増えているのでしょうか。
それは、コロナ禍の影響が大きいと言われています。
ちょうど10~20代の方が入社された時期は、緊急事態宣言が発令された2020年頃です。
その頃を思い出していただくと、新入社員の歓迎会や研修会はすべて中止となり、リモートワークによる在宅勤務も普及しました。
それによって、同期職員とのつながりや、部署の先輩との関係構築が難しかったと予測されます。
私たちの人生の大きな転換点には、卒業式や結婚式、お葬式など、仲間や親戚が集まって喜びや悲しみを共有する儀式が存在しています。
しかし、コロナ禍を機にそのような場を喪失してしまい、自分の感情を人と共有する機会が少なくなっていると思われます。それによって、孤独感が強くなっているかもしれません。
若手社員の方々は、「失敗したくない」という思いが強いことも多いです。
そのため、失敗したときは失望や自信喪失がより大きくなってしまいます。
このとき、自分を守るために「自分が失敗したわけじゃない」「部署のサポートが足りなかったせいだ」と考えがちですが、その捉え方では仕事を続けていくことがしんどくなってしまいます。
自信をなくしたときこそ、自分にとって「仕事」とはどんな意味をもつのか、どんなキャリアを目指したいのかをゆっくり振り返ることで自信を取り戻すきっかけになるはずです。
新入社員の方の緊張がゆるみ、そろそろ疲れがドッと出てくる頃です。
少し肩の力を抜いて、自分自身について振り返る時間をつくってみてくださいね😀✨