クリニック新聞8月号「子どもが”ライブ配信をしたい!”と言ったら?」
こんにちは😀🍉
先月のクリニック新聞のテーマは「子どもが”ライブ配信をしたい!”と言ったら?」でした。
Youtuberやライバーは子どもたちにとって身近な存在で、自分自身でリアルな状況を配信したいと考える子どもは少なくありません。
でも、大人から見ると心配なことが多いもの…どんなことに気をつければよいかみていきましょう💡
ライブ配信では日常を切り取っているものが多く、顔を出して配信している人もたくさんいます。
しかし、顔出しをすることで、自分の顔やスタイルについて視聴者からコメントされる場合もあります。
コメントは視聴中にその場で流れるので、批判的なものをブロックすることが難しいので心配ですね。
また、「投げ銭」と呼ばれる収益機能を備えているものも多いです。
これは視聴者が有料のアイテムを配信者に送ることによって、その一部の利益が還元される仕組みです。
お小遣いが稼げるようになればいいですが、この「投げ銭」を送る代わりとして一部の視聴者から「〇〇してくれたらもっと送ってあげる」など過激な要求をされる危険性があります。
性的な要求をされた場合、それをスクショや録画されて事件に巻き込まれる可能性もあります。
これらの危険性はほんの一例で、その他のさまざまなリスクが考えられます。
では、子どもたちを危険から守るために大人は何ができるでしょうか?
まず、以下の3つの約束ができると安心です💡
①個人情報につながる配信はしない
②自分以外の映り込みに注意する
③炎上の可能性を考えておく
ただ、注意しなければいけないのは、約束するだけでは不十分ということです!
それは、子どもが学校など現実に「居場所のなさ」を感じ、SNSにつながりを求めている可能性があるからです。
その場合、炎上や投げ銭について話し合うことはあまり意味がないです。
それよりも、周囲の大人が本人の現実の苦しさを理解し、どこが本人の「居場所」となり得るのかを一緒に考えていく方が意味をもちます。
ライブ配信で「消えたい」「助けて」などの気持ちを語ってしまう子どももいます。
大人から見ると「何でそんな場所で言うんだ」と責めてしまいたくなるかもしれませんが、そこでしか語ることができなかったということだと思います。
そういう思いを丁寧に受け止めようとする姿勢が必要です。
リアルにおける信頼できる誰かとなり、つらい気持ちを抱えた子どもを孤立させないことが私たち大人ができることなのだろうと思います🌱
大人の尺度で決めつけず、子どものつらさに耳を傾けられるようになりたいですね😊