クリニック新聞7月号「”推し”は多い方がいい!?」
こんにちは😀☀
先月号のクリニック新聞のご紹介です🍉
テーマは「”推し”は多い方がいい!?」でした💡
みなさんは「推し」がいますか?🥰
最近は、大好きなアーティストやアニメのキャラのことを「推し」と呼ぶだけでなく、なかには「好きな人」や「仲の良い友達」を指すこともあるそうで、「推し」の幅は広がっています。
何かを好きになり過ぎる状態について「依存」という言い方をします。
依存とは、人に対してだけでなく、スマホやゲーム、仕事、お酒などの物に対してもあてはまります。
「空き時間につい触ってしまう」「すぐ近くにないと不安になる」というような軽い依存状態は誰にでもあるのが普通です。
しかし、「これがないと死んでしまう!」というくらい思い詰めているレベルになると厄介です。
例えば、仕事で失敗して落ち込んでいたとき、あるアーティストのライブで嫌なことを忘れられたら、「これだけがつらいことを忘れさせてくれる!」と考えが飛躍して依存しすぎてしまいます。
このように、人間は何かによって苦痛から解放された経験があると、それを過大評価してしまいがちになります。
そうならないためには、「依存先を増やす」ことが大切です。
苦痛から解放された体験を糧に「明日もがんばろう!」と自分でコントロールできるのであれば問題ないですが、「これがないと死ぬ!」というほど依存している状態は危険です。
依存をやめることに恐怖を感じたり、生活が破綻しているのに現状を見ないようにしたりしてしまう可能性があるからです。
そういうとき、「私にはこれしかない!」と思い込みがちですが、そんなことはありません。
苦痛を解き放ってくれるものは他にもいろいろとあるはずです。
依存先を増やすための準備として、何かを決めるときに誰かに頼らず自分だけで決めてみましょう💡
まずはレストランで何を食べるかという簡単なことで十分です!
他人の顔色をうかがわず、自分が食べたいものを選んでください。
「これがなくなったら死ぬ!」という状態から、「他にもこれがあるから大丈夫!」という状態に変えていくために、依存先や推しをどんどん増やしていきましょう♪
【引用文献:精神科いっちー(2023)頭んなか「メンヘラなとき」があります。-精神科医が教える、「感情的な私」をうまく飼いならす方法,ダイヤモンド社】