「なかむらクリニック新聞」発行します♪
こんにちは🌻
今月から「なかむらクリニック新聞」を発行することになりました。
新聞といっても、学級新聞のようなイメージです。
病気や障害に関わらず、人の心や発達には不思議でおもしろい仕組みがいっぱいです。
その仕組みについて、ちょっとした豆知識や情報をお伝えできる方法はないかと考え、新聞をつくることにしました😊
月1回のきまぐれ発行です♪
詳しくはクリニックに掲示していますが、ブログでもご紹介していければと思います。
初回となる7月号のテーマは、
子どもが犬を見て「ワンワン」と言えるようになるには?です🐕
ただ言葉を覚えるだけ…と思いがちですが、実は認知的な発達が必要なのです。
犬といってもゴールデンレトリバーとチワワでは全く違うのに、
私たちがどちらも「犬」だと認識できるのは、
”異なるものから共通した性質を見つけ、ひとつの種類としてとらえる心のはたらき”
があるからです。なんだか複雑ですよね😳
子どもがゴールデンレトリバーを見てもチワワを見ても「ワンワン」と言えて、ネコを見たら「ワンワン」と”言わない”ようになるには、試行錯誤が必要です。
そして、その試行錯誤の中で、大人との会話がとっても大切な意味をもちます。
子どもが猫を「ワンワン」と言ったら、大人が『あれはニャーニャだよ』と訂正してあげて、犬を「ワンワン」と言えたら、『そうだね、ワンワンだね』と肯定してあげる。
こうした相互交流の中で、子どもは言語を学んでいきます。
このような会話は無意識に大人と子どもの間で行われますが、子どもの言語発達になくてはならないものです。
会話の中で、楽しく言葉を学んでいけるとよいですね😄
以上が、今月号の内容でした♪
新聞にはイラストつきでさらに詳しく書いていますので、クリニックにお越しの際はぜひご覧ください🌼
(引用文献:滝川一廣『子どものための精神医学』医学書院,2017)