クリニック新聞9月号「ゲームの約束をつくる6つのコツ」

あっというまに10月🍂今年も残りわずかですね😳

9月号のクリニック新聞のテーマは「ゲームの約束をつくる6つのコツ」でした。

お子様のゲームの時間についてお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか。「約束をつくる」とよく聞きますが、実は効果的なコツがあるのです。

—ゲームの約束をつくる6つのコツ—

①機器を買う前に約束について話し合う

自動販売機の下に落ちた100円は、なんだかものすごく勿体なく感じてしまいますよね。それと同じで、人は手に入れるときより失うときに大きな価値を感じるものです。すでに手に入れたゲームを手放すのはとても苦痛。これから購入するという方は、ぜひ手元に届く前に約束を作ってみてください。

②ゲームの所有権は大人がもつ

「親のゲーム機を貸してもらう」という方がゲームについての約束に納得しやすいです。あくまでもゲーム機は親の物。サンタさんにはソフトをお願いしましょう。親のゲーム機なのに親が全くゲームをしないと、約束を守らせるために言っているだけだと思われます。所有権をもつからには、親もゲームで遊びましょう!

「おしまい」の区切りをつける

大人は「ゲームは1時間まで」と時間で区切ろうとしがちです。でも、例えば2時間の映画を「約束の時間がきたから」と1時間で終わらせられると「え~😢」となりますよね。ゲームも同じで、「クエスト」や「対戦」などちょうどよい区切りがあるはずです。お子様と話し合いながら決めてみてください。

④「やるべきことをやってから」が合う子どもは意外と少ない

お子様は好きな食べ物は最初に食べる派ですか?最後に食べる派ですか?それと同じで、「ゲームは宿題をやってから」というルールは合う・合わないがあります。お子様の特徴に合わせて考えてみてください。”宿題はゲームの敵”になっては、高学年になって大変です。

⑤次にいつ使えるかを明確にする

次にいつ遊べるのか分からないと、やめたくなくて引き延ばそうとするもの。次のタイミングをはっきりと示してあげましょう。ただ、子どもが待ちきれないほど先の日程に設定するのはNGなので注意です。

一貫したルール・ご褒美・ペナルティを

状況によってルールが変わると混乱します。ペナルティ=「取り上げる」は気持ちはとても分かりますが、これをすると長い目で見て不利益を招きやすいです。特にペナルティの内容は慎重に決めましょう。

お子様はどのゲームがお気に入りで、どのようなところに魅力を感じていますか?ぜひ大人も一緒にプレイしてみてください。「確かにこれはおもしろい」「これは途中でやめるのは難しいはずだ」とお子様の気持ちの理解につながります。

多くの子どもにとってゲームが楽しいのは当たり前なのです。大切なのは、ゲームの他に「も」楽しいことがこの世にはたくさんあるという実感をもてることです。リアルの世界にも好きなものを増やせるように、様々な体験の機会がもてるとよいですね。

吉川徹先生の「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち 子どもが社会から孤立しないために」という本から引用しています。子どもの気持ちに寄り添って書かれていて、ゲームに夢中になる心理を理解するのにぴったりです。ぜひ読んでみてください☺(この本では、10のポイントとしてさらに詳しく書かれています!)