クリニック新聞11月号「怒りの伝え方」
こんにちは。12月に入り、本格的に寒くなってきました⛄風邪などひいていませんか?
なかむらクリニック新聞11月号のテーマは「怒りの伝え方」でした。
毎月さまざまなテーマを扱っていて、クリニックには過去の新聞もすべて置いています。その中でも、なぜか8月号「怒りについて」だけ、なくなるスピードがはやいです😳
「怒り」って大人も子どもも身近なものですよね。私自身、イライラすることは多いです😂怒りは他の感情よりもエネルギーが強いもの。怒ったあとはとても疲れるし、コントロールできないとしんどいです。
ただ、8月号でお伝えしたように、怒りは人間や動物にとってなくてはならない大切な感情。ゼロにすることは望ましくないのです。「怒りを感じない」ことを目標にするのではなく、「怒りをコントロールする」ことを目標にしましょう😊
そのひとつの方法として、今回は「伝え方」をテーマにしました!
気持ちをうまく伝えられないタイプは2つあって、
①攻撃タイプ・・・相手を抑えて自分の主張を通そうとする感情的なタイプ
②受け身タイプ・・・自分を抑えて相手を立ててしまう我慢しがちなタイプ
みなさんはどちらかに当てはまりますか?怒りは、ぶつけても溜め込んでもうまくいきません。
上手に伝えるスキルとして、主語を「私」にするというものがあります。
日本語は主語を使わずに会話することが多いので、自然と「相手(あなた)」が主語になりがちです。普段の会話はそれでよくても、怒りに関しては「あなた」を主語にすると非難する表現になりやすいです。
例えば、友達が遅刻して困ったとき、相手を主語にすると「お前が遅刻するから悪いんだ!」になります。
これを「私」を主語にしてみてください。「あなたが遅刻して私は困ったんだよ」「あなたが来ないんじゃないかと私は不安になったんだよ」となります。
この表現を使うと、怒りを和らげて伝えることができるだけではなく、怒りの奥にある本当の気持ちを伝えやすくなります。本当の気持ちとは何かというと、この例では
友達が待ち合わせ場所に来ない → 不安・心配・困惑 → 怒り
という流れで怒りが生じています。このように、「怒り」は不安・悲しみ・傷つきなど一次的な感情があった上で、二次的な感情として生まれるものです。怒りが強ければ強いほど、きっと一次的な感情も強いのです。この一次的な感情が「本当の気持ち」です。怒りだけを伝えてしまうと、本当に相手に伝えたいことが伝わらなくなってしまうので、「私」を主語にして、冷静に一次的な感情を伝えるように意識してみてくださいね。
ではまた次回~😄🌷