発達障害って何だろう⑦ -衝動性-

こんにちは😄

前回から少し間が空いてしまいましたが、「ADHD」の最後の特性である「衝動性」についてです。

「衝動性」は簡単に言うと、待つことが苦手な状態です。

生活の中でよくみられるものとして以下の例があります。

🌱すぐに結果や答えが返ってこないとイライラしたり催促したりする。

🌱授業で指名されていないのに発言する。

🌱会話している人の間に割り込んで自分の話をする。

🌱衝動買いをしてお金を使いすぎたり、後悔したりする。

🌱感情のコントロールが苦手で、ちょっとしたことでカッとなってしまう。

このように衝動性の高い方は、周りから「せっかちな人」というイメージをもたれやすいかもしれません。

人間の脳の中で理性を司っている部分は大脳皮質といいます。この働きが弱いと、衝動を抑えることが難しく、ちょっとしたことで不機嫌になったり悲しくなったりします。

「発達障害って何だろう」シリーズでは何度もお伝えしていますが、特性は脳の働き方によってみられるものであって、本人のやる気や親の育て方が原因ではありません。

それに、特性が強みになることもたくさんあります☺

衝動的な方はフットワークが軽く、仕事が速い人が多いです。

興味をもったことはとにかく実践してみようとしますし、無駄を嫌い効率の良さを求めて仕事をします。この強みを生かすことができれば、職場では周りから求められる存在になるはずです😊

ただ、衝動性が大きな問題を引き起こす場合もあるので、それについてはしっかりと対策しましょう。

①衝動買いについて

場合によっては深刻な問題につながる可能性があります。特に現代はキャッシュレス化が進み、衝動買いを抑えることが以前より難しくなっています。浪費が目立つ場合は、クレジットカードは家族が管理する、スマホの決済アプリは削除するなどの強制的にコントロールする方法を試してください。

②感情のコントロールについて

感情が豊かなのは個性ではあるのですが、自分でコントロールできないほどの感情は本人はとてもしんどいものです。「本当はしたくないのにカッとなるとお友達を叩いてしまう」「自分でも分かっているけどイライラを抑えられない」というお子様の声も聞きます。家族にそばにいてもらう、離れた場所で1人で過ごすなど、その子によって気持ちが落ち着く方法は違います。感情的になったときにどうしてほしいのか、落ち着いているときにご家族で話し合ってみてください。

今回でADHDの3つの特性の紹介がすべて終わりました。

一言で「ADHD」と言っても、あらわれる特性も困りごとも人それぞれです。その方に合った支援方法を見つけるには、ご本人やご家族の声に耳を傾けることが大切だと思います。

ブログを読んで、「私も気になるな」とか「もしかして…」と思うことがありましたら、おひとりで抱えずお気軽にご相談くださいね。特性を強みに変える方法を一緒に探していきましょう😄

ではでは、また次回~🌼