発達障害って何だろう⑨ -衝動買いがやめられない!という方へ-
これまで発達障害シリーズでは、さまざまな特性について概要をお伝えしてきました。
ひと通りご紹介したので、今回は少し具体的な内容を扱っていきたいと思います✨
「衝動買い」は危険?
みなさんは買い物するとき、慎重派ですか?直感派ですか?🤭
欲しいものでも数日悩んで決めるという人もいれば、店頭でみかけて気になったものはすぐに買うという方もいると思います。
お金の使い方は人それぞれなのでどちらのタイプも悪くないと思うのですが、ただ、直感派の方は少し注意が必要です。
ADHDの方の中には「衝動性」が強い場合があるということは「発達障害って何だろう⑦」でお伝えしました。
(まだ読んでいない!という方はぜひ読んでいただけると嬉しいです✨)
中には、この衝動性が強いために月の収入を上回る金額の買い物をしたり、借金をしたりする場合があります。
やめられない理由
ADHDの特徴のひとつに、新しいものの刺激にひかれ興味が次々と移りやすいというものがあります。
魅力的な商品があるとフラッと引き寄せられてしまったり、少しでも気になるものがあるとすぐに買ってしまったり。
周囲から見ると「新しい物好き」にうつりますが、発達障害は脳の特性なので刺激に逆らうことが非常に難しいのです。
特に最近はカードやスマホでの支払いができるため手持ちの現金がなくても購入できてしまい、どんどん借金が膨らんでいく、ということもあります。
また、買い物だけではなく、ギャンブルやお酒などすぐに手に入る瞬間的な高揚感にはまる場合もあります。
すぐに応急処置を
脳の特性により我慢することが難しいとはいえ、お金に関する問題はそのままにしておくと深刻な結果になる可能性があります。
気付いたときには数百万、数千万の借金ができていた…となり得るのです。
そうなる前に早急に介入する必要があります。
まずはクレジットカードやキャッシュカードは家族が管理するようにしましょう。
必要な物に必要なだけ使えるように、その都度お金を渡すようにすることが大切です。
また、スマホ決済のアプリは家族の目の前でアンインストールしてもらい、自動決済の登録をしているサイトは退会手続きをしましょう。
少し強引に感じるかもしれませんが、これは応急処置です。
ひとまずこれ以上問題が大きくならないような処置をした上で、家族で一緒に買い物のルールづくりをすることが必要です。
子どものときから家族が見守りを
お子さまの中には、お小遣いをもらったらすぐに全部使ってしまう子、特別欲しいわけではないのに気になったらパッと買って後悔することが多い子など、衝動買いをしやすい子がいます。
お小遣いの範囲なので額としては大きくならないため見落としがちですが、「使い方」に着目して観察することが大切です。
お金の使い方を知らない場合もあるので、そういう場合はご家族が一緒に買い物に行き、教えてあげてください。たとえば、欲しいものが2つあったら1つだけ買ってあと1つは我慢する、など自分の気持ちとの折り合いのつけかたを学べるとよいですね。
その上で、衝動買いが止まらない子の場合は、決めたお小遣いをそれ以上増やさないように注意してください。
お小遣いを使い切ったらあとは何も買えない、決められたお金の範囲でやりくりしなければいけないという感覚を子どものときに身につけることは非常に大切だと思います。
そうでなければ、大人になったときにお給料以上のお金を使ってしまう心配があるからです。
今はスマホ決済が主流になっていますが、子どものうちは現金を一緒に払って金銭感覚を身につける練習をすることがおすすめです😊
便利なものはうまく使って
スマホ決済は良くないように感じるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。
便利で効率的だからこそ、使う人が増えています。
大切なのは便利なものを上手に使うことです😄✨
今は無料で家計簿アプリがたくさんあって、レシートを写真に撮るだけで記録に残るものもあります。
そのような便利なものを使い、収支を管理してみましょう。
「今月はいくら残す」という目標を立てそれをクリアする、というゲーム感覚でお金の管理ができると、気軽に取り組めて達成感も得られるはずです。
ご家族の協力を得ながら、ご自身に合ったお金の使い方のスタイルを見つけてみてくださいね♪