クリニック新聞6月号「子育てにいちばん必要なのは?」

7月に入り、夏らしい暑さがやってきましたね😄

水分をたっぷりとって、体調崩さないようにしてくださいね🌻

6月号のクリニック新聞のテーマは「子育てにいちばん必要なのは?」でした。

当院には、子育てにお悩みの保護者の方もご相談にいらっしゃいます。その方々に届いたらいいなという思いで先月号の新聞を作成しました。

愛情をもって子どもを育てるということは確かに望ましいことです。

でも、子育てに悩んでいる保護者の方にとって「子どものことを思いやってあげて」とか「もっと愛情をかけてあげて」という”愛情論”による言葉がけをすることが効果的とは限りません。

そもそも、”愛情”って何でしょうか。

何となくあればよさそうな気がしますが、実体がつかめない曖昧なものです。

その曖昧なものにとらわれて考え込みすぎると、それまでうまくいっていたことにも混乱が生じてしまいます。

それに、仮に子どもに愛情をもてなかったり、子どもをかわいいと思えなかったりしたとしても、それには理由があるはずです。

例えば、子どもの発達特性が強く育てるのが大変なこともあります(すぐにかんしゃくを起こす、常に落ち着きがないなど)。

もしかしたら保護者の方自身が子どものときにつらい思いをして育ち、どのように子育てすればよいか分からないのかもしれません。

そのような様々な理由があるにもかかわらず、「もっと愛情をかけて」というアドバイスは何の解決にもなりません。

何より大切なのは子どもの安全です。

そして、それを守るために必要なのはその場をなんとか乗り越える技術です!!

”技術”と聞くと、何だかぬくもりに欠ける冷たい印象をもたれるかもしれません。

しかし、ここでの技術とは保護者の方がもっている力を発揮して、やれるところから手をつけて子育てを乗り越えていく工夫やコツのことです。

例えば、厚生労働省は「赤ちゃんが泣き止まない-泣きへの対処と理解のために」という動画を公開しているそうです。ここでは赤ちゃんの泣きの特徴や泣き止ませ方などを具体的に教えてくれます。

他にも、現在はインターネットやYoutubeなどで無料で様々な情報を得ることができます。

取り入れられそうなものや効果がありそうなものを真似して、「技術」をたくさん増やしていきましょう。

そして、「子育てがつらい」「子どもがかわいいと思えない」というような気持ちは、ぜひ病院でご相談ください。

「こんなこと言ってもいいのかな・・・」なんて思う必要はありません😊

どんな気持ちも保護者の方の大切な気持ちです。

しっかり受け止め、少しでも楽になれるよう解決策を考えるお手伝いをしますのでご安心ください🌱✨