クリニック新聞7月号「どうして子どもたちはSNSでつながろうとするのか?」

こんにちは😄

先月号のクリニック新聞は子どもたちにとってのSNSをテーマにしました。

院内には過去の新聞も置いていますので、ぜひ待ち時間にご覧いただければ幸いです♪

それでは、7月号の内容です🌼

最近はさまざまなSNSの場で友人や恋人をつくる子どもたちは少なくありません。

リアルでは同じ趣味や同じ”推し”の友人になかなかで会えなくても、ちょっと検索すれば仲間がすぐに見つかるのはSNSの魅力です。

また、自分から積極的にSNSを活用して人と出会うというより、”居場所”を求めてさまよううちにSNSにたどり着いたという子どもたちもいます。

魅力なSNSですが、とはいえ保護者の方からすると心配になったり辞めさせたくなったりしますよね。

そのような親心は最もだと思います。

ただ、全てを「だめ」とすればよいかというとそうではありません。

SNSでの出会いのリスクはグラデーションのようなもの。

趣味を通じて親にもオープンにできる関係性の友人と、「うちにおいで」とメッセージを送ってくる人では、どちらの方がリスクが少ないかは言うまでもありません。

それに、フィルタリングやペアレンタルコントロールの機能を使っていたとしても、親子が安定した関係を築けていなければ有効ではなくなります

周囲の大人が「ネットでの出会いなんて…」と非難の目を向ければ向けるほど、子ども達は現実の大人とつながろうとしなくなり、相談すらしなくなってしまいます。

SNSでの出会い=危険を決めつけず、知り合ってからの期間や経緯、会話のオープンさなどをふまえてリスクを子どもと一緒に考えられる関係性を作ることが大切です。

【引用文献】関正樹(2023)ネットのなかでつながり、恋をする子どもたち.こころの科学 230,122-130