クリニック新聞号外「”学校に行きたくない”と言われたら」
こんにちは😊
9月ははじめて号外を発行しました!✨
夏休みが終わり学校を休みがちになっているお子さまについてのご相談が増えたと感じたためです。
お子さまご本人はもちろん、見守る保護者もつらい気持ちでいると思います。
今回は保護者の方々にむけたメッセージとして作成しました。
家族として大切にしてほしいこと
「行ってきます」と出て行って、「ただいま」と帰って来る、そんな当たり前の日常がなくなることは保護者の方にとっても堪えますよね。
何とか学校に行ってほしい、1日でも1時間だけでもと願うのは当然の気持ちです。
でも、休むにはその子なりの事情があります。
ただ、その事情を言葉で説明できる子は少ないです。子ども自身も何が原因なのかはっきりと分かっていないことが多いので困っているのです。
まず家族として大切にしてほしいことは、子どもが安心して家にいられるようにすることです。
家をよきベースキャンプに
登山には「ベースキャンプ」が必要なことを知っていますか?
ベースキャンプとは資材や食料をたくわえた基地のことで、登山家は山の高さに慣れるまでここで寝泊まりします。料理や飲み物、ゲームやパソコンまであり、個人で思い思いの時間を過ごします。体が高さに慣れてきたら、ある程度まで登って少しずつ準備します。
安全なベースキャンプがあるから、登山家は険しい山を登ることができるのです。
疲れたらいつでも休めるし、目的や行き先を失ったらいつでも戻って来られます。
さて、子どもにとって「険しい山」=「学校」です。
安心できる家があってはじめて、学校に乗り出すことができます。
「そんなに家が居心地よくなってしまったら、外に行かなくなってしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。
学校を休んだから「毎日が日曜日だ!」と楽しめる子はいません。学校に行くのはつらいけど、休んでもつらいのです。
家で好きなことを楽しめるようになれば、子どもは少しずつエネルギーを蓄えていきます。
保護者のエネルギーも大切に
保護者のみなさまのエネルギーを蓄えることもとても大切です。大人も自分の時間をつくり、好きなことをしてたのしみましょう♪
そして、つらさを抱えられないと思ったら迷わず受診してくださいね。いつでもお待ちしています🌱
当院では不登校のお子さまをもつ保護者向けの家族会も開催中です。
今後も定期的に開催予定なので、ぜひご参加ください😊