クリニック新聞3月号「”精神的なことが原因です”と言われたら」
こんにちは😀🍃
新年度に入って数日が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか😆
新生活が始まった方はリズムに慣れるまで疲れの溜まる日々かもしれません。無理をせず、ゆっくり休んでくださいね✨
さて、先月号のクリニック新聞のテーマは「”精神的なことが原因です”と言われたら」でした。
肩こり、吐き気、頭痛、難聴など、何らかの身体症状が出た場合、まず内科などの専門家を受診すると思います。
しかし、そこで検査をして身体的な問題を調べてもらっても「異常はありません」と言われることがあります。
そうなると、精神的な原因を疑って心療内科に紹介されるパターンは少なくありません。

ここで注意したいのは、「検査で異常がないこと」と「精神的な原因で生じること」はイコールではないということです!
そのため、心療内科を受診された際は、本当に精神的なことが原因なのかを確認するために生活環境や現在のストレスについて診察の中で詳しく聞いていきます。
その上で、実際に「精神的なことが原因」と言われたらどのように考えればよいのでしょうか💡
「もう良くならないってことか・・・」と悲観的になる必要はありません🙅
「原因が分からない」と「治らない」ということもまたイコールではないからです!
反対に、症状の原因は身体にあると分かったとしても同時に不治であることも分かったという場合もあります。
「致死的ではない」「病状の改善に向けて取り組める」と前向きに捉えることが大切です。
例えば診察の中で「肩こりがひどいんです」と身体症状を訴える人がいたとします。

その後の診察で「あれから肩こりはどうですか」「まだ肩がこりますか」と積極的に医師が聞かない場合があるかもしれません。
その場合は、医師は決して身体症状に興味がないということではなく、症状の向こう側にある”生活の質”に注目しています。
心と身体は密接につながっているので、身体的に異常があると思えるほどの症状であっても、器質的には何の問題もなく、精神的な原因を疑われることは少なくありません。
そのような場合は、本当に精神的な原因によって生じているのか、そうだとしたら一体何が本人にとってのストレスなのかを診察の中でお話を聞きながら判断していきます。
そして、原因を把握できた後は、身体症状について詳しく聞くというよりも、その症状がありながらも本人が周囲の人と協働してどのように取り組んだか、症状に苛まれず楽しめたことがあったかなどを尋ねながら洞察を深めていきます。
「治療法がないのでは…」と不安な気持ちになるかもしれませんが、解決に向けて先生が一緒に考えてくれますので安心してくださいね🌱
【引用文献】橋本樹(2023)肩こり―一般精神科医の立場から.こころの科学,231,27-31 創元社)