発達障害って何だろう② -こだわり-

発達障害シリーズ第2弾のテーマは「こだわり」です。

こだわりの強さは、自閉スペクトラム症の特徴のひとつと言われています。では、”こだわりが強い”ってどういう状態なのでしょうか。

簡単に言うと、「興味や考えの幅が狭く、変化に不安を感じやすい」ことを言います。

例えば、

🌱遊びに負けるとひどく怒る

🌱生活習慣が変わるのを嫌がる

🌱並べることが好き

🌱興味があることにはとても詳しい

🌱融通がきかない

🌱気持ちの切り替えが苦手

🌱何でも一番でないと嫌

…などがあります。

つまり、「いつも同じ」「いつものパターン」「ルーティン」を強く求めます。そのため、少しでもいつもと違うことが起こると、混乱して不安になります。

でも、いつものパターンを好むのは発達障害の方だけではありません。私たちの生活は、日課、行動の手順、物の置き場所など、大抵のことがパターン化されているものです。いちいち考えたり選んだりするより、決まった通りに行動する方が楽だからです。一定のパターンで、いつものように過ごすことで穏やかな日々が守られるのです。

このように、自分自身の感覚と照らし合わせてみると、発達障害の方の特性の理解に役立ちます。誰にでも特性の強い部分はあります☺

こだわりの強い方が困りやすいのは、選択肢が少なくなることです。「ほどほど」「まあいっか」「また次でいいや」など結果を曖昧にする解決法は受け入れにくく、できるかできないか、良いか悪いかという極端なものになりがちです。

社会の中で生きていると、自分ではどうにもならないこと、納得できない理不尽なことがたくさんあります。それを乗り越えていくためには、思考の選択肢はできるだけ多い方がよいです。視点を変えることで、気持ちが楽になることがあるからです。

反対に、こだわりの強い方の強みとなるのは、ルールを厳格に守ろうとする姿勢です。規範を守り、公平さを保つのは社会の一員として生きる上で大切な資質です。誠実で真面目な姿勢は、「この人なら安心」という信頼につながります。

当然のことですが、どの特性も良い面はあります。困りごとばかりに目が向きがちですが、強みとなるものを見つけていきたいですね☺