クリニック新聞2月号「”恐怖”はどのように消えていくのか」

こんにちは😀✨

先月のクリニック新聞についてご紹介します🌼

テーマは「”恐怖”はどのように消えていくのか」でした!

「怖い」という感情は人間にとって必要なもので、誰しも感じたことがあると思います。

しかし、この「恐怖心」が病的なほど強い場合は治療が必要となることがあります。

「高所恐怖症」「先端恐怖症」などの言葉を聞いたことがありますか?

このように特定のものに対して病的なほどの恐怖を感じる方がいます。

病的なほど強い恐怖や不安を抱えた人の多くは、自分のその感情は不合理であることや必要でないものということは認識しています。

しかし、恐怖の真っただ中にいて「安全」を体験していないので、恐怖や不安は持続してしまうのです。

では、これを解決するためにはどうすればよいでしょうか?💡

それは、あえて恐怖に「さらす」ことが効果的なのです!

そんなことして大丈夫なの?と心配になりますよね。

確かにむやみに始めることは危険です。そのため、専門家と一緒に適切な手順を踏むことが大切です。

たとえばこんなやり方があります😊

<アリ恐怖症の人の場合>

恐怖や不安を感じるパターンを段階に分け、小さいものから始めていきます。

鍵となるポイントは、交感神経の興奮が副交感神経によって鎮静され始めるまで恐怖の対象にさらされ続けることです。

これを繰り返し行うことで、少しずつ慣れていきます。

少し強引に見える方法かもしれませんが、これは効果的な治療法で、専門的には「エクスポージャー療法」という言い方をします。

この治療法の意義は、恐怖を感じていた状況や物、場所、考えについて、「本当に安全なんだ!」ということを新たに学習できることです。

この体験を通して、この世の中が安全であると感じていけるのです。

ただ、恐怖や不安を真正面から感じることは危険と隣り合わせです。

そのため、初心者の方が1人で初めてしまわないように注意してください。

エクスポージャー療法を行うための訓練を積んだ専門家と一緒に段階を踏んで行うことが大切です🌼