クリニック新聞3月号「”気性が荒い子ども”ってどういうこと?」
4月 1, 2026
子どもの”気性の荒さ”はどこまでが年齢相応で、どこからが病気としての症状なのでしょうか。

代表的なものは「癇癪」です。
2歳~4歳をピークに、激しい感情の爆発としてあらわれます。
原因は注意をひきたい、特定のものがほしい、やりたくないことがあるなど、子どもの気持ちがかかわっていることがあります。
見落とされがちな要因としては、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の過敏さが癇癪様の症状につながる場合です。
通常の癇癪と違って、明らかな目的はなく相手がいない状況でも生じます。
また、気性が荒くなる精神疾患もあります。
例えば、自閉スペクトラム症(ASD)によるこだわりが崩れて起こる癇癪や注意欠如・多動症(ADHD)による多動性や衝動性による行為の可能性があります。
また、児童の双極症を指摘する人もいます。
一言で「癇癪」といってもその中身は様々で、それを知ることは非常に重要です。
なぜかいうと、中身によって対応や治療法が異なるからです。
たとえば、代表的な「癇癪」は言葉による表現が未熟なために起こりやすいですが、繰り返す癇癪に保護者が根負けして子どもの要求に応じてしまう「泣き叫べば注意を引ける」という誤った学習がなされて悪循環を生む可能性があります。
そういった場合はペアレントトレーニングや認知行動療法などで対処の仕方を学ぶことで悪循環を脱することが期待できます。
また、ADHDによる癇癪が考えられる場合には、それらに加えてお薬による治療や適切な環境調整が必要となる場合があります。
今回に限らず、困ったことが起きたとき解決策を導くためには原因を見つけることがいちばんの近道です。
さらに、原因に伴う本人の苦しさや悩みに寄り添うことも忘れずにいたいですね。
