不登校について

不登校とは

「不登校」の定義は、文部科学省によって以下のように決められています。

「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

つまり、病気や経済的な理由以外で、さまざまな要因によって学校にいけない状態にある子のことを指します。

不登校の子どもは年々増加傾向にあります。

それは一体なぜでしょうか。

不登校のきっかけ

子どもたちはなぜ学校に行けなくなるのでしょうか?

少し前のデータになりますが、「不登校のきっかけ」について令和2年度に文部科学省が調査した結果は以下の通りです。

1位:友達のこと(46.7%)

2位:先生のこと(29.7%)

3位:身体の不調(26.5%)

1位:友達のこと(51.1%)

2位:身体の不調(32.6%)

3位:勉強が分からない(27.6%)

小、中いずれも「友達のこと」がいちばん多いきっかけとなっており、約半数を占めています。

また、学習の難易度が上がる中学では「勉強が分からない」という理由が入っていることも特徴的です。

ここで注意したいのが、このランキングには入っていないものの、小、中ともに「きっかけが何か自分でもよく分からない」と答えた子どもたちが2割強いることです。

つまり、どうして学校に行きたくないのか自分でも分からないという場合があるのです。

相談相手

同じ調査の中で、「学校に行きづらいと感じ始めたときに相談した相手」について、以下の結果となりました。

1位:家族(53.4%)

2位:誰にも相談しなかった(36%)

3位:学校の先生

1位:家族(45.0%)

2位:誰にも相談しなかった(41.7%)

3位:学校の先生(27.6%)

この結果では、いずれも「家族」がいちばん多い割合を占めているということが興味深いです。

つまり、子どもたちにとって「家族」の存在がとても重要ということがいえると思います。

家族のサポート

不登校の子をもつご家族は、みなさんお子さまのことをとても心配し、すでに様々なサポートをされています。

なかにはご家族の方も長期にわたって不安やストレスを抱え、疲弊している場合もあります。

出口の見えない状態というのは、どんな場合も苦しいものです。

ご家族のサポートで大切なことやポイントについて、次回ご紹介できればと思います😀

少しでも何かのヒントになれば幸いです。

また、当院では、不登校のお子さま、ご家族に対しても診療を行っています。

お悩みの方はまずお気軽にご相談ください🌱

また、不登校の子をもつ保護者向けの家族会も開催しています💡

不定期開催となりますので、当院ホームページやInstagramにてご案内させていただきます😊

こちらもぜひお気軽にご参加ください✨